最近よく聞く、地方の田舎暮らしがちょっとしたブーム。Wifiさえあってインターネット接続できたら、どこでも暮らしていけるというアラサー時代のフリーランスな生き方が話題となっています。
都会暮らしは、家賃も高いし生活コストもかかるので、いっそ自然がいっぱいの環境の良いところで、自分らしく暮らしましょう。というものなのですが、
30代、40代とエネルギーいっぱいの若いころはそれもいいかもしれませんが、実は私がオススメするのは歳を取ったら都会暮らしです。
引越し大好きだった私
変化と新しいものが大好きな私は、引越し大好きで2年ごとの賃貸契約の更新の度に引越しをしていました。
引っ越す度に、物の整理もできるし断捨離もできるので、なんだか気持ちもリフレッシュ。新築の物件に住めるし場所も変われば気分も新たにチャレンジ精神マックスになっていました。
アメリカ留学時代などは荷物も少ないので、車に荷物を乗せて気軽に転々と色々なところに引越ししていたし、
日本に戻り、社会人になっても身軽に引っ越しをしていました。
海外移住計画
「賃貸派か持ち家派か」というような話はよく出ますが、新しいものを求めて賃貸ライフを楽しんでいた私は絶対的に賃貸派でした。
しかし、やはりインテリアなどイマイチ自分の求めているパーフェクトなものがなく、壁の塗り替えや釘一つにしても賃貸だと気軽に自分のしたいようにできないこともあり、次第にちょっと不便を感じるようになってきました。
とは言っても都会だと、当時は土地も高く、思った広さのお家なんて到底無理。
ということで、視点を変えて、海外移住計画を立てることとなりました。
そして、デュアルライフシフト
世界中のリゾート開発などを手掛けている会社に務めていた時に、訪れたことのあるアリゾナ州のスコッツデールというところにもう一度いってみたい!という気持ちが膨らみ、再び訪れることとなりました。
時期的にもよかったことも相まって、真っ青な澄み渡った空、心地よい風、壮大な大自然に囲まれた洗練された街、スコッツデールに魅せられてしまいました。
そして、ここに住みたい!と心は踊り、家を構えることとなりました。
ここに決めた理由いきさつについては、以前詳しくブログでも書きましたので、ご興味のある方はぜひ↓も合わせて読んでいただければと思います。
スコッツデールのおうちは、ドアノブ一つに至るまでも自分が選んで決めた家、自分にとってはパーフェクトに居心地の良いものとなり、以前のように引っ越しを繰り返すこともなくなりました。
しかし、10年もすると飽きてくる….というよりも、生活のスタイルが変わってきたのです。
私の場合7年ごとにやりたいことも変わってくるので、3年間のシフト期間を入れて約10年でライフスタイルも徐々に変化していきました。
そして、新たな興味と目標を持ったことにより、LAとアリゾナのディアルライフの始まりとなりました。
都会暮らし VS 田舎暮らし
昔、ひとまわり以上年上の女友達に、言われたとても印象的に残っていて、最近になってなるほど〜、と思い出す言葉があります。
私が、「今は色々海外とかいろんなところに行ってみたいし、やりたいこともあるけれど、歳を取ったら自然の豊かなところで、ゆったりとリゾート気分で過ごしていくのもいいかなぁ。」と言ったところ、
彼女は、「何言ってるのMAYAJUNE、歳を取れば取るほど便利な都会がいいのよ!」と。
リタイアして田舎暮らしをしたいとか、海辺に近いところに住んでのんびりと過ごしたいとか、そんな話をよく聞いたりしますが、
彼女の話を聞いているうちに、実際のところ現実的に考えてみると、高齢になっての田舎暮らしはしんどいのではと思えるようになりました。
お友達とのそんな会話をした時の私はまだアラフォーでしたので、まだまだ遠い未来のことで、その頃の自分の状態なんて想像もしていなかったのですが、確かに彼女のいうように、体力も衰え重いものを運んだり運転をしたりとか、今、普通にこなしていることが出来なくなっている可能性はあります。
世の中のテクノロジーも進歩して、もはや運転などしなくて良い時代になっていくとしても、人を頼りにしないで自分でさっさとできる状態の方がどんなに暮らしやすいか。
誰かに依存した状態で生きるということは、自由に自分のペースで出来ないということ。自分の性格からするとかなりしんどい事のように思えます。
リタイアしたら田舎に暮らして、自由に趣味のDIYなんかしながら家庭菜園したりなんていうのは、よく考えてみると現実的ではなかったというわけです。
歳を取れば取るほど便利が一番!
例えば、ひとり暮らしの高齢の人が、周辺に家もないような孤立した場所での生活だったりしたら不便でしょうし、色々心配な要素も出てきます。
自分で出来る、行動範囲内に生活の必要なものがある方がよっぽどよいし、生きやすいと思うのです。
歩いていけるところにスーパーやコンビニなど買い物も近くて銀行や郵便局も直ぐ近くにあって、病院だって一人でいける距離にあれば、より暮らしやすいというものです。
一軒家よりもコンドミニアム(マンション)
私は個人的には、一軒家よりもコンドミニアム(マンション)での暮らしの方がこれからはいいかな、と思っています。
海の見える大きな家や郊外の大邸宅に住むのが夢、というのはまだ若い活動盛りの人たちはそれもいいかもしれません。
でも、そんな広さよりも、リタイア世代になったらダウンサイズして庭の手入れもしなくて済む、セキュリティーと付帯施設の充実した便利なコンドミニアムの方が住みやすいと思うのです。
まだ元気だけれど、体力的には無理が効かないという年齢になった時、できるだけ人を頼らずに自分のことは自分でやれるスタンスを確立していたいなぁ、と思うのです。
「自立して生きる」を理想とすると、出来る限り日常の紛らわしいことをより簡素化したい。
例えば、ゴミ捨て一つにしてもマンション暮らしならいつでも好きな時にゴミ出しができるし、また宅配便も預かってもらえたりまたは宅配ボックスがあったりするところも多く毎日の暮らしを楽にしてくれる。
セキュリティーの面から見ても一軒家よりもより安全だと思えるし、出かける時もドアの鍵だけですむという点も便利。
リタイア世代になっている人たちにとっての住まいは利便性、「便利である!」ということがとても大事な要素となってくるのですね。
「歳を取れば取るほど便利が一番なのよ。」というお友達の言葉、今となってはとっても納得の言葉となりました。
将来、時代は変わっていくと思うけれど
今後、近い将来5Gの技術の進歩により自動運転化し、車での移動も今までとは全く違う世の中になっていくと予想されます。
MaaS(Mobility as a Service)の時代が到来と言われる中、移動手段に革命をもたらし今後のライフスタイルも劇的に変わっていくことでしょう。
宅配、配達サービスも劇的に変化し、アプリ・オンラインでほとんどの生活処理が出来る時代となっていくでしょう。
そう考えると、どこに住むかは個々の望むライフスタイルの多様性も可能にしてくれそうです。
高齢になってからも、海を見ながら富士山も望め、都会の洗練された雰囲気と利便性を備えた「全ての欲しい!」を可能にしてくれそうな、理想的な未来にワクワクしながら、年齢を重ねていくことを楽しんでいけたらいいなぁ、と思っています。
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